富岡名物まゆくわ最中 - 桑の実と桑の葉もなか
富岡製糸場を生んだマルベリーの里 桑の実と桑の葉の最中 まゆくわ最中
明治五年十月四日、維新政府の期待を込めた富岡製糸場(器械製糸)が操業を開始し、その八年後には組合製糸の甘楽社(座操製糸)が同じ富岡町内で操業を始めました。この二つの製糸場に十分な繭が供給できたのは当地一帯に豊かな桑畑が広がっていたからでもあります。
養蚕が盛んであった時代の子供たちにとって桑園は懐かしい遊び場でした。それは桑の実(どどめ)の熟する頃、大きく茂った桑畑へ潜り込み、紫に熟した桑の実を口一杯に頬張り、唇を紫色に染めながら甘酸っぱい野趣味ある味覚を体験した事があるからです。桑の実の汁がシャツに付くものなら紫色に染まってなかなか落とす事ができない懐かしい経験もあるはずです。
この懐かしい郷愁を生かした菓子がまゆくわ最中です。この持ち味は美しいシルクを生み出す蚕の唯一の食材である桑の葉をアンコにまとめ、またもう一つには野趣味あるどどめをそのままアンコとし、全体の形は繭をイメージしたところにあります。
アレルギー : なし